きょうこ母になる物語~②

ニワトリ
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新米母のきょうこ~母子の愛着形成

親鳥(きょうこ)の元へヒナ鳥(澄子)を戻すことにした。一度育児放棄した親鳥はひな鳥を受け入れてくれるだろうか?突いて小さなヒナ鳥のことを攻撃してしまうのでは??ハラハラドキドキしていた私達。きょうこの元へ澄子を近づけると、きょうこは近づいたり関心を寄せる仕草もしてくれなかった。「どうしよう。やっぱりだめか・・・」と思ったのもつかの間。なんと澄子の方からきょうこの元へ近づいていったではないか。そしてきょうこのお腹の中へすっぽり入り込んだのだ。澄子はきょうこのことを母親と認識して覚えていたんだね。母子の愛着形成が出来上がったこの瞬間はとっても感動的で今でも忘れられない。新米きょうこちゃんがんばってね。澄子はとても素直で勇気のあるヒナ鳥だ!!!

ヒナ鳥は産まれてからしばらくの間ひよこ同士で身を寄せ合い温め合い、そして母親のお腹の中で温められて過ごす。澄子は一人っ子ななので温め合えるきょうだいもいないため、低体温にならないことがとても心配だった。きょうこのお腹の中に入ってしっかり温めてもらっている姿をみて、ひとまず安心だ。。。

:澄子の母親への一途な思いが伝わった瞬間

:きょうこと澄子が親子になった瞬間。

親鳥の姿をみて子は学んでいく

烏骨鶏を人工孵化して育てた時は、水を飲むことも餌を食べることもすべて私達が一から教えていかなければならなかった。それに対して、自然孵化の場合、親鳥の姿を見て真似して簡単に水を飲むこと、餌を食べることを習得してしくのだからびっくりした。小屋の外に出せば虫を捕まえて食べることもできているではないか。

ニワトリという動物は群れで過ごすため、その中でちゃんとニワトリ社会が出来上がっている。他の大きいニワトリがこのひな鳥を受け入れてくれるかが問題だ。きっとこのヒナ鳥をみてよそ者が来たと攻撃するに違いない。きょうこと澄子を一緒の部屋に、他のニワトリは別の部屋にして分けて飼育することにした。毎日少しずつ外に出して私達が見張って、少しずつ同じ空間の中で過ごす時間を増やして慣れさせていく練習が始まった。他のニワトリは澄子のことが気になるようで近づこうとしたり攻撃しそうになることもあり、その度私は追い払って様子を見る日々。きょうこはすっかり母親らしくなり、澄子のことをしっかり守ってくれているようであった。

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深い絆で結ばれた親子:きょうこと澄子

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