【チキンサドル前編】名古屋コーチンの背中を守るために。手作りサドルを作って装着してみました

ニワトリ

今日は、わが家の名古屋コーチンの雌に作った「チキンサドル(鶏用プロテクター)」のお話を書きたいと思います。

わが家には放し飼いの鶏が何羽かいますが、元気いっぱいの雄が張り切りすぎることがあり、特にお気に入りの雌が執拗に交尾されてしまうことがあります。最初のうちは羽が軽く折れる程度だったのですが、しばらくすると背中の羽根がごっそり抜け落ち、地肌が見えるほどのダメージに。見ているこちらがつらくなってしまうほどでした。

そんなとき見つけたのが「チキンサドル」という道具です。海外ではよく使われていて、背中を布や革で覆うことで、交尾の際に雄の爪や蹴爪から雌を守るための“保護ジャケット”のようなもの。

市販品では↓のようなものがあります。このチキンサドルという言葉を知らなければなかなかたどり着かないですよね。

日本ではあまり馴染みがありませんが、縫うのも簡単で家庭で作れると知り、さっそく手縫いで作ってみることにしました。


まずはダメージの確認。羽の根本まで擦れて痛々しい状態でした

対象は名古屋コーチンの雌。
彼女はとてもやさしい性格で、雄に強く反抗しないタイプです。そのため交尾の回数が増えると真っ先に背中が傷んでしまいます。

写真のように、背中側の羽が抜けて地肌が露出し、周囲の羽もパサついていました。羽の根本がこすれて赤みが出ている部分もあり、このままでは寒さのある季節にも不利になりますし、菌が入るリスクもある状態でした。正直、片飼いの養鶏場や、自家養鶏している人たちの鶏に見られる姿かと思います。

時には血が出ている時もあり、「これは守ってあげないといけないね」と夫婦で相談して、今回は 布製チキンサドルの試作1号 を作ることにしました。


サイズを決める──名古屋コーチンの雌なら「21cm × 18cm」

ネットで一般的なサイズを調べながら、実際に名古屋コーチンの背中を測ってみました。

  • 長さ(首の付け根〜尾羽手前):21cm
  • 横幅(翼の付け根の広がり):18cm前後

名古屋コーチンは標準的な中型鶏よりやや大きめなので、市販品のサイズより少し大きい方がいい印象です。背中の丸みに合わせて、やや末広がりの台形にするとフィットしやすい形になります。

素材は、家にあった 小さな赤いギンガムチェックの布 を使用。厚みは中くらいで、洗濯にも強い綿生地です。裏地はつけず、まずは一枚布で試作することにしました。


形を切って、肩に引っかけるためのゴムを付ける

作業はシンプルです。

  1. 布を 縦21cm × 横18cm のサイズに裁断
  2. 角を少し丸くして、引っかかりを減らす
  3. 肩にまわすための ゴムバンドを左右に取り付ける
  4. 裏側の縫い代をぐるっと縫って処理し、補強

肩のゴムは、翼の付け根の前にくる位置を意識します。ゴムが短すぎると動きを妨げ、長すぎるとサドルがずれてしまうため、鶏にあわせた微調整が必要でした。最初はしっぽの所に切り抜きがなかったため、尾っぽからずれてサドルがかかっている状態になったりもしていました。

↓これを

↓尾っぽの部分切り抜き改良です

他にも、私は「多少ゆるめ」から始めて、装着してから少しずつ詰めていく方式を採用しました。鶏の体は意外と丸く、じっとしてくれないので、最初からピッタリ合わせるのはなかなか難しいのです。


いよいよ装着──最初は少し緊張しました

完成したサドルを手に、名古屋コーチンの雌を抱き上げ、そっと背中にかけます。
最初は嫌がるかと思いましたが、意外と落ち着いていて、いつも通り膝の上に座ってくれました。

装着の流れはこんな感じです。

  1. 首の後ろあたりに布を置き、背中に沿わせる
  2. 翼の付け根の前を通してゴムを引っかける
  3. 背中中央に位置が来るよう軽く整える

布が背中にフィットすると、なんだか小さなエプロンを着ているようで可愛らしく見えました。
鶏自身もとくに暴れず、布を外そうというそぶりもありません。

「これはうまくいくかもしれない」そう感じた瞬間でした。


ところが…群れの他の鶏たちが“別の鶏”だと思って避ける

ところが、放飼いエリアに戻すと、意外な反応がありました。

他の鶏たちが、明らかに 距離を置く のです。
普段は仲良しの仲間たちなのに、サドルを付けた姿を見たとたん、

  • 近づかない
  • 軽く威嚇する
  • なんとなく群れから離れた位置に置こうとする

どうやら、布を着せたことで 見た目が変わり、「別の鶏」だと認識されてしまった ようなのです。鶏は視覚で個体を見分けていることが多いので、色や形が変わるとこうした行動を取るのでしょう。

卵を産んでいない時にも巣箱に一人寂しくいる姿が見られました↓

ただ、数日たつとサドルを着ている本人は気にする様子もなく、草をついばんだり日向ぼっこをしたり、いつも通りのんびり過ごしていました。しかし、群れの反応はなかなか面白いものがあります。


肝心の“保護力”はどうだった?羽の根本までは守りきれず

今回のチキンサドル試作1号を付けて過ごしてもらって、背中の中央部分のダメージは明らかに軽減されました。押さえつけられる圧力や爪による擦れを布が受け止めてくれたようです。

しかし一方で、 羽の根本(羽軸の生えている部分)まではカバーしきれない ことも分かりました。

  • ゴムの角度
  • 布の横幅
  • 翼の動きとの干渉

こういった要素が絡み、布が少しずれて、どうしても羽の付け根の部分が外に出てしまうのです。

「このままでは完全な保護にはならないな…」と感じ、次の改良案として、

  • 横幅を広げる
  • 翼の上まで少し覆う形に変更する

など、試したいポイントがいくつか見えてきました。


作ってみた達成感と、次につながる改善点

初めてのチキンサドルづくりは、結果として 「半分成功、半分課題あり」 という感じでした。
彼女が嫌がらず着てくれたことは大きな収穫で、布のフィット感も悪くありませんでした。

ただし、次回はもっと

  • 羽の根本まで確実に保護する構造
  • 群れに受け入れられやすい色や形
  • 動きやすさの改善

などの点で、工夫が必要です。

今回のサイズ(21cm × 18cm)は名古屋コーチンの標準サイズとしては悪くありませんでしたが、保護したい範囲によっては適宜変えていくべきだと感じました。


次回「後編:チキンサドルと鶏たちのその後」へ続きます

今回は 「チキンサドルを作って装着するところまで」 をまとめました。
次の記事では、2か月後、背中の回復具合、実際の耐久性など、後日談をお届けします。

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最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

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