冬の北海道で自家養鶏を続けるには、それなりに工夫が必要です。
とはいえ、毎日気合で乗り切るような飼い方は続きませんし、雪深い時期は小屋にたどり着くのもひと仕事です。わが家では、秋のうちに仕組みを整えておき、冬は“なるべく手をかけない運用”に寄せるという方針に落ち着きました。
現在は、名古屋コーチン8羽と烏骨鶏9羽を通年で飼っていますが、冬になると毎日の作業は水の交換だけ。
餌と床の管理は仕組み化してあるので、朝に小屋の様子を見に行って、水を取り替えれば終わりです。
発酵床としての落ち葉が冬の主役

冬の鶏小屋で頼りになるのは、なんといっても落ち葉を使った発酵床です。
家の周りで集めた落ち葉に加え、近くの施設から袋ごと譲ってもらうこともあります。とにかく量が必要なので、秋はせっせと集めて小屋に入れておきます。これに米ぬかを混ぜて最初のうちは少し攪拌します。
私が思うに、カシワの落ち葉は、冬向きだと感じています。
繊維が厚くて分解が遅く、踏み固められても空気層が残り、床がつぶれない。
そのおかげで、冬の間ずっとふかふかの状態が保てます。糞が落ちても下に沈んで、表面には乾いた葉が残るため、匂いもほとんど気になりません。
分解が早すぎると冬に床が薄くなり、寒さで締まってしまうので、冬に関しては良い影響になっていると感じています。春になると少し残った葉を畑に回し、そのまま土に返しています。鶏の糞と落ち葉の組み合わせは、土の改善にも役立ちます。
落ち葉を入れた当初はニワトリがビビッてなかなか入らないのでそこは注意。
給餌は自動化、水・卵取りだけ手作業
冬の餌は自動給餌器に任せています。
名古屋コーチンは1日に丼ぶり2杯ほど、烏骨鶏は1杯ほど食べますが、まとめて補充しておけば、あとは鶏たちが好きなタイミングで食べるだけ。寒い日の給餌作業がなくなるだけで、冬の負担はかなり減ります。

一方で、水だけは毎日取り替えが必要です。
寒冷地では自動給水器が凍りつきやすく、結局、手作業のほうが確実でした。
水容器は 薄いプラスチック製だと、氷が張った瞬間に割れる ので、厚手の容器を使うのが必須です。わが家ではこの容器に変えてから破損がなくなり、交換もスムーズになりました。

冬の間のルーティンは、
「小屋へ行く → 水を替える → 鶏の様子を見る・卵を取る → 終了」時間にして10分もかかっていません。が、お互い共働きのため朝その時間も貴重。子供がやってくれれば良いのですが、気分次第なのでなかなか・・・まぁこんなもんです。
今の悩みはやっぱりネズミ。来年は「地下の封鎖」を本格的にやる予定
冬の鶏小屋で困ることはいろいろありますが、今シーズンの大きな課題は ネズミの侵入 でした。
落ち葉床は暖かく、餌の匂いも出るため、どうしても入り込んでしまいます。
これに対して、来年は 鶏小屋の地下に防鼠用ステンレスネットを全面的に入れる予定 です。
地面を20〜30cmほど掘り、ネットを敷き込んでから戻し、壁際にも立ち上がりをつけておく計画です。
地下からの侵入を断てれば、冬の大半の問題は解決すると思います。
最初に鶏小屋を建てる時、鉄のメッシュをいれていたのですがおそらく溶けてなくなったのでしょう。立てて2年くらいはネズミは入って来なかったのですが、4~5年くらいからネズミが出るようになってので対応年数切れですね。今度はステンレスなので長く持つはず。
こんなやつ
努力より仕組みづくり
冬の自家養鶏を続けて感じているのは、手をかけるより、仕組みを育てるほうが結果が安定する” ということです。
発酵床がしっかり働き、餌が自動で回り、水だけ毎日替えていれば、小屋の中は驚くほど落ち着きます。鶏たちも落ち葉の上で気持ちよさそうに過ごし、寒い日でも羽毛をふくらませて静かに歩き回っています。冬の鶏小屋は、備えさえしておけば意外と穏やかにまわります。
雪に閉ざされる季節だからこそ、仕組みの力を実感できる良い時期でもあります。
最近四井さんの本を読んでいるのですが、単発のものではなく相互に作用しあう仕組みが大切と再確認しました。とっても良い本です。
具体的な冬支度は下の記事を参照ください




コメント