5月に第3子が産まれて、5人家族となった我が家は毎日忙しい。共働きで仕事をしていた時も忙しかったけれど、赤ちゃんがいる生活はまた違う大変さ。畑や庭の仕事はなかなかできない。一日何もできないで終わってしまうのは寂しいので、私の好きな料理をコツコツと楽しむことにした。私と夫はいつも時間がない中でもコツコツこの暮らしを続けてきた。欲張らず今日はこれ一つだけ何かやると決めてそれが達成できたら不思議と嬉しいもの。
バジルを使った料理
バジルを種から育てたら沢山収穫できた。バジルといったらジェノベーゼなので作ってみよう。あーーー!!!名古屋コーチンがまた花壇に侵入だ、畑や花壇に入って荒らしていくもんだから困っている。バジルとオリーブオイルにマツの実は高いから、家にあるアーモンドやカシューナッツを使って。にんにくと塩を合わせてブレンダーで。ジェノベーゼソースの出来上がり。バスタやリゾット、パンに乗せたりピザソースにしたり楽しめそうだ。
冷凍用にジップロックに、後は普段使いで保存瓶へ。バジルの鮮やかな緑色が美しい。
写真:ジェノベーゼのパスタ
写真:ジェノベーゼリゾット
庭をみながらのんきに夫とランチ時間を楽しんでいた束の間。キツネが庭に突如現れ、ニワトリが襲われる事件が起きる。夫と私は庭に飛び出し全力でキツネを追い払う。あれ?ニワトリが消えた。みんなあちこち逃げ回り隠れていない。早く探さないとまたキツネは必ずやってくる。あちこち探し回り、二羽以外見つけた。見つけられなかった2羽は日が暮れる前にようやく帰ってきてドアの前で『帰ってきたから開けてくれ~」と戻ってきてくれた。みんな無事で本当によかった。早く番犬飼わないと、ゆっくりランチもできやしないね。すっかりお昼ご飯は冷めてしまいましたね。
ホップの収穫~ホップの天ぷら
ここ最近は保育園から帰ってきた息子と自転車で家の周りを探検するのが日課だ。ここに暮らして今更気づいたこと、9月に実はホップが沢山実っていた!!これは何?と息子が見つけたのが始まりで、これがホップだったとは!ホップとはビールの原料だ。周りを見渡せば、あちこちにあふれんばかりのホップだらけではないか。子供の目線って本当に面白い。大人が素通りしてしまうことを見つけてくれる小さな目がある。そして、またまた夫が色々調べたところ、ホップを天ぷらで食べれると。炭酸水にホップを浮かべて飲んでみる。ホップもハーブの一種のようでさわやかなドリンクになった。色々活用方法があるんだな。今晩はホップの天ぷらしてみよう~♪
ゴボウ、玉ねぎ、にんじん、ともろこしのかき揚げと一緒に。ホップの天ぷらのお味というと、わぁ~なかなかパンチのある苦さでした。1.2個食べたらもうええわ、十分というお味だったから笑える。子供達は口にも運んでくれない。でも初めての味で新鮮でしたよ、ホップごちそうさまでした。
発酵あんこをつくる~麹の力で砂糖不使用のあんこができる!!
うちの息子はあるパン屋さんに行くと決まってあんバターサンドを選ぶ。家で食パンを焼いてあんこバターで食べたり、ホットケーキの上にだってあんことバターでいただくくらいあんこ好きの子供達。あんこを作るってなかなか面倒だ。そんなあんこが炊飯器一つで、しかも砂糖を使わずできるなんて夢のよう。砂糖なしのあんこであれば贅沢に沢山盛ってもいいしね。麹と小豆であんこはそこそこ美味しくできたが、甘みが物足りない感じ。砂糖入りのあんこには負けてしまうわ。今回2回目の挑戦、甘さを引き出すために切り餅を入れるといいらしく、作ってみる。
①材料~小豆200g 切り餅200g 米麹200g 水200cc②小豆を炊飯器の玄米モードで炊く。普段の白米コースより長めに炊ければいいような気がする。指でつまんで簡単につぶせるくらいの柔らかになっていればOK。切り餅はできるだけ細かく。フードプロセッサーで細かく粉砕すると楽。
②茹で上がった小豆が60度に下がるのを待つ。麹が働く温度は60度なので。
③麹+切り餅を入れよく混ぜる。蓋は開けたままで濡れ布巾をかけて8-10時間保温モードで発酵。最初の1時間はよく混ぜること。2-3時間おきに混ぜていく。
④発酵あんこの出来上がり 切り餅をいれたことによって甘さが倍増。砂糖なしとは思えない優しくて上品なあんこが出来上がった。
バニラアイスに添えていただくのもとてもおいしい~。最近麹にはまっている私だが玉ねぎ麹、しょうゆ麹、塩こうじを冷蔵庫に常備することにした。この調味料のおかげで味付けから下ごしらえと幅広く大活躍だ。普段のごはんづくりが時短になるのでぜひおすすめしたい。
9月の終わり、秋晴れ。外で焼き芋とお昼ごはんを楽しむ
写真:我が家の野菜畑は無農薬、無肥料で作っている
枝豆の収穫。珍しく6歳の息子も手伝ってくれている。
写真:名古屋コーチンさんは美味しいものを外で食べているといつも近づいてくる。サツマイモとインカのめざめを焚火で焼くと最高に美味しい。
写真:この日はおにぎりランチ。たらこおにぎり、付け合わせは採れた枝豆・トマト・きゅうり。採れたて卵でのたまごやき。エゴマの葉でおにぎりを包んで食べるとさらに美味しい。素朴なものが庭で食べると贅沢なランチに変身する。子供たちはエゴマや紫蘇はまだ食べてくれない。このおいしさに早く気づいてほしいな。
秋晴れ、青空が綺麗い、秋の澄んだ空気も気持ちが良い。
えごまの醤油づけを作る
醤油、ごま油、にんにく、ナンプラー、鶏ガラスープ、みりん、砂糖、ごま、唐辛子を混ぜたタレをエゴマの葉を1枚1枚に塗って1日置く。これは白米のお供に最高で、卵かけご飯なんかに合わせてもおいしい。ご飯が止まらないので食べすぎ注意ですよ。
いのちをいただいたご飯。
実は今年5月末、我が家の名古屋コーチンの雄鶏のいのちをいただくことになった。私達は鶏と一緒に暮らすということが好きで飼っているが、お肉をいただく事を目的としてニワトリは飼育していない。しかし、ニワトリとの暮らしで、いのちをいただくことも少なかれあることを経験している。今回の事情というと雌鶏が雄鶏に怪我を受けるという事態になり、仕方なく雄鶏2羽とはさようならをせざるを得ない状況になったから。その場合、必ず責任をもって最後まで美味しくいただく。そして家族みんなで食べる。子供達にも事実を伝えて食べてもらうのがうちのルールだが、6歳、3歳には料理になった姿しか見せていない。家族のような存在なので、ニワトリとさよならをする瞬間はとても悲しいもので、大人である私達もまだまだ消化しきれない部分がある。猟師の夫でさえ、いやだという。言葉にできない複雑な気持ちであるのだが、夫にどういう気持ち?と尋ねたところ、『ありがとう。』ではない。『すまない。』という気持ちでしかないと夫は言った。そりゃそうだよね、その言葉、なんだかしっくりきた。たまごから育てて、ひよこ時代からずっとお世話して暮らしを共にしてきたもんね。
まだ冷凍庫に残されてた手羽元があった。最後のお肉どうしようか、ほろほろに煮てお肉と半熟卵をのせていただいた。残った鶏ガラスープはこの日の晩ご飯に味噌ラーメン鍋にして最後まで美味しくいただいた。そして家族みんなでありがとうという気持ちでいただいた。よく考えたらスーパーで買うお肉や魚に対してありがとうなんでいう気持ちでいただくことってないが、どの食材もみんな同じだよね。
コメント