にわとりをキツネから守る

ニワトリ
DSC_1448
DSC_1448

にわとりがキツネに襲われた

我が家のニワトリは基本外で放し飼い、10羽の烏骨鶏がいる。外が大好きで、小屋の扉を開けると、とっても嬉しそうに外へみんな飛び出してくる。安全のために、家から離れる時は小屋の中にしまっていた。烏骨鶏を飼育して3年目になるが、これまで野生動物に襲われたことはなかった。実は数日前にもキツネに襲われる事件が起きた。その時は追払ってみんな無事であった。一羽のニワトリが襲われ、尾っぽの羽をむしり取られってしまったが一命は取りとめた。この時襲われたのはボスの雄鶏。おそらく他の鶏を守るためにキツネと闘ったと思われる。おかげで他の鶏は逃げる猶予ができ、隠れたり逃げたりして助かった。勇敢なボスの雄鶏の行動にはとても感心した。

とある休日の昼下がり、我が家の大切なニワトリがまたキツネに襲われた。家の中にいた私はすぐ気づいて、裸足で外に飛び出し、キツネを全力で追っ払う。危機一髪で襲われた雄鶏を救うことができた。小屋で巣ごもりしていたメスの3羽、離れた所に逃げた他3羽も無事を確認。あれ?残りのニワトリはどこ?探し続けて夕方やっと隣の畑の方まで避難していたニワトリ2羽を見つけた。あともう一羽、澄子(←すみこ:鶏の名前)がいない。探しても探してもいない。キツネになんか襲われていない、どこかで迷子になっていて、きっと帰ってくると信じてた私。毎日仕事から帰ってくると小屋の前に行き今日も帰って来ていないと待つ日々。澄子はいよいよ帰って来なかった。

人工孵化から始まった我が家の鶏だが、澄子は自然孵化で生まれた初めての子だった。澄子の親鳥は、はじめ育児放棄した(親鳥は人工孵化で私達の手元で育てられたため、子育ての仕方がきっとわからなかったのだ)そのため、澄子は私達がはじめは家の中で育てた。その後で親鳥に戻し母子の愛着形成が進んだ、とても思い出がある子だった。ひよこ時代から知っているので鶏1羽といっても家族のような存在、とても悲しくて悲しくて…。ちょっとした油断から澄子の命が奪われることとなってしまい強く反省した。思い返すと、3月の雪解けに家の近くの森で子ぎつねが生まれて走りまわっていた。体も小さく、痩せているようだった。キツネも自然世界で生き抜いていくため厳しい毎日を送っているんだろう。しかし、他の鶏を守るためには、キツネを捕獲するしかない!!さぁ、どうやってキツネを捕獲する????

キツネに箱罠を仕掛ける

猟師の夫は猟銃と別に「罠の免許」も持っていた。ここ最近は罠猟で毎日試行錯しながら鹿の猟に出ていた。小動物から畑や鶏を守るために使えるかな?なんて箱罠もちょうど役場から借りていて運よく家にあった。この事件が起きた日、夫は「今から罠しかけてくる!」とすぐに家を飛び出した。冷凍庫の鹿肉を片手に…。家の近くの森(キツネの巣穴がこの森にあるので)に箱罠を仕掛けた。数日経過してもキツネは罠にかからない。家の庭には昼間と夜に決まった時間に姿を現して再び鶏を狙って狩りに来る。子供達もいるのでほんとは嫌だったが仕方なく庭に箱罠を設置。ビデオカメラも設置。初め餌にバナナを置いたが食べられておらず。そのあとウインナー。箱罠の周りにはドッグフードのようなものを巻いておびき寄せた。ついに箱罠の下へキツネが来た!!キツネはとても用心深く周りの様子を伺いながらいたが、餌の誘惑には勝てず箱罠にはいった。やったー!!!と思い夫はキツネの下へ駆け寄ったところ、きつねはとても狂暴で強く威嚇された。

仕掛けた罠は箱罠のチンチロ式。愛読書の「わなの教科書」を熟読。

これから始める人のための わな猟の教科書[第2版] | 東雲 輝之, 日和佐 憲厳 |本 | 通販 | Amazon

 

DSC_16327

澄子ありがとう。心を込めて花束を。

DSC_1642
DSC_1640

夫がキツネを運びにいっている間、私は子供達二人に、「そうだ、澄子にお花を贈ろう、お花探そう」と伝えた。家の周りにあるお花を摘んだ。澄子の亡骸は見つけられなかったけれど、ニワトリ小屋の前に花束をそっと置いてお参りした。1歳半の娘はまだ理解できないが4歳の息子はちゃんと理解していた。「なむなむしよう。」と伝えたら手を合わせて「澄子ありがとう。元気でね。」と伝えていた。しばらくの間、お花を供えていこうね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました